2008年10月13日月曜日

挟間


毛布をかぶりサントラをストーリーを追いながら聴いていると, 朝が来た.
満月の海岸に波が寄せたり返ったりすると, 朝が来た.
白猫が枕元で鳴いてわたしの脇腹に収まったのを確認すると, 朝が来た.
深く吸った息をゆっくり静かに吐き切って身体が硬直するのを3回ぐらい繰り返すと, 朝が来た.
来る日も来る日も読み終わらない長編小説を顔にのせて, 朝が来た.
思考を止め瞼に浮かぶわずかな光を探すともなく待ち, 小さな点から広がった世界を浮遊していると, 朝が来た.



hidden chamber
by d-alternative



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