責任を転嫁するということは, 経過を知ることも終わらせることもできなくなるのである. やり過ごした時間と共に流した筈の責任は, どこかに留まり, 腐り, やがて辛い形となって必ず自分に返る.
他人にまで及ぶ程にこの人生で回収しきれず, "嫁"に "転"するなどという字が用いられているのはそういうことだろうか.
また[転嫁]には, 二度結婚するという意味もあるのが興味深い.
やり直しは気持ちがいいけれど, 条件はさらに厳しくなるもの. それ故一度でも逃げた者が, 何度も失敗を繰り返すのは避けがたいことかも知れない.
学ぶことは誰にも平等に開かれているが, 決して容易くはないのだ.
小さな誤魔化しは雪だるま式に膨れ, どこまでもついて回る.
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