2010年8月10日火曜日

北へ 会津若松編


3日目. 山形での朝.
見慣れない景色にハッとする.

尾花沢市の銀山温泉へ散策に行こうか迷っていたが, 雨の心配など諸々あって東京へ帰りやすいスケジュールに変更する.
ローカル線での旅は早起きが鉄則だが, ゆっくり朝食をとっていたら8時の時点で奥羽本線の米沢-福島-東北本線で郡山-磐越西線で会津若松だと9時間かかることが判明. 途中で4時間以上の連絡待ちがあるからだ.
急がば回れで仕方なく仙山線で仙台まで戻り, 遠回りでもどうにか3時前には会津若松に到着できた.


早々に宿を決め, 手ぶらで白虎隊の墓所のある飯盛山へ.

ずっと訪ねて見たかったさざえ堂だ. 感激し過ぎて, なかなか中に入れない.


客がぽつぽつ来る度に, 横の小屋から小母ちゃんの口上が始まる.
それを10回ぐらい聞いたところで, やっと中へ入る.

平面六角形の二重螺旋構造


上りは右回り.






最上階


太鼓橋を渡り, ぐにゃりと下りへ.

気づけば左回り.
最後の戸口に酷い落書き. 戯け者めがー!


これぞ"みやげ物屋"という風情.
引き戸ガラスに貼られている"白虎隊士自刃を描いた絵"(作者は高齢で健在)のモノクロコピーと, "会津さざえ堂学術調査実測図6枚綴り"を買ったらオマケを付けてくれた. 実測図を欲しがる人は滅多にいないのだろう.




巫女が運んでくれる自動おみくじ.
人形の髪が日焼けで白くなっても未だに稼働している年代物.

動くと聞いたらやらないわけにはいかないよね.






麓の店が3時過ぎには閉め始める中, さざえ堂と山主飯盛本店の営業は "日没まで" と, そのアバウトさも姿勢も魅力的.

~妄想~ 終の棲家を会津で, 特別パスポートを発行してもらうか顔パスで"さざえ堂一巡り"を日課とする老後…ええなぁ

どっぷり暮れた駅までの一本道.

真っ暗な白虎通りをふらふら歩いていると電球が煌々と輝く雑貨店が見えた.
洋服・洗剤・藁や竹製品・大工道具と何でも揃い, 昔の売れ残りデッドストック品は値札がないまま埋もれていた.
使えるんだか使えないんだか分からないデッドストック品に, その場で値段を考えてる小母ちゃんの眼が泳ぐのが可笑しかった.


そして, 水上編へとつづく…

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