バスに相撲部と思われる男子高校生が10人ほど, 自分達の身体くらいある大きな荷物と共に乗り込んできた.
通路はドサッと置かれたスポーツバッグと巨体で一杯になり, 足をねじ込む隙間もない.
後方に別れて乗った4~5人がバッグに腰掛け好き放題するので他の乗客に叱られていたが, ふてぶてしい振舞いをやめようとしない. 背は180cmを超えても, 肥満を持て余しただけの態度は褒められるところがない.
険悪な空気が流れ始め, 誰もが少し苛立っていた. それは, 運転手も同じだったのだろう.
いきなりバスが急発進したのだ.
私は前方で立っていたが, とっさに脚を後ろへ引いたもののスポーツバッグに阻まれバランスを崩し, なんとそのまま仰向けにひっくり返される羽目となった. スポーツバッグが邪魔で倒れたわけだが, そのふかふかしたバッグにすっぽり受け止められ事なきを得たのは幸いだった.
バッグの持ち主である生徒は, まだ脂肪をふわっと纏った段階の新人のようで後ろの連中とは雰囲気が違った.
潰したバッグを詫びると, 「頑丈なカバンなんで平気っす」と白い歯を見せた.
人を気遣う言葉が先では?と思ったが, 表現の不自由さはその笑顔に免じていいとする.
バスの運転手さえ”今日は, ついてない…”という顔をしただけで, 一言のアナウンスもなかったのだから.
私としては実はな~んにも感じてはおらず, それより人前でひっくり返りTシャツが捲れて背中をあらわにするなど滅多にない体験を面白がっていたのだった.
ケガがなかったことを良いことに, 自分も不謹慎な人間だったってことである.
今日はちょっと筋肉痛だ…
2011年7月24日日曜日
昨日起きたこと
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