風で飛ばされたのかそれとも誰かが放り投げたのか, もの凄く高い位置に傘が引っ掛かっていた.
竹林で, この赤は鮮烈.
水はけの悪い場所. 大きな水溜りに, ゴロッとした石は子供が置いたっぽい. 駅へ向う途中の寺に, 樹齢400年の枝垂れ桜がある.
ソメイヨシノより開花が早い筈なのだが蕾はまだ固く, 後ろに墓石が見えるせいもあるけれど, 支柱からだらんと伸びた細い枝が幽霊のように垂れているだけだった.
あと, 2週間ぐらいだろうか…
駅まで行くのは気分が乗らないし, でもこれで帰るのもつまらないので手児奈神社方面へ下り, 池を見てから一度入ってみようと思っていた喫茶店で珈琲を飲む.
ここはブリキ製オモチャのプレス工場だった跡に, 梁を生かして建てられているとのこと.
壁には当時使用されていた巨大なギヤと, 魅力的な配電函がオブジェとして飾ってある.
老桜を見に, またここまで来よう.
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