2016年5月26日木曜日

お花の香りを追放したい

すれ違いざまに衣類が放つ凝縮した香料を嗅がされることが多くなった.
女性ばかりか, 何故あなたまで? と問いたくなるような初老の男性が, 鼻の奥をツーンと刺激する”お花の香り”を残していく. それも林の遊歩道で.

これが乗り物の狭い空間では熱と重みを増し凶暴化する.
5~6分ほど経った頃こめかみがズキズキと痛み出し, 臭覚に鈍感な相方までが訳も分からず胸を押さえて「なんだか息苦しい」と訴える.
あとでかくかくしかじかと説明してる内に, あの”お花の香り”とやらの毒性について改めて脅威を感じ震える.

すでに”香害”と呼ばれるエスカレートした香りを, 出来るかぎり嗅がずに外を歩きたいと願うばかりである.



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